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日本語学校の信頼度アップ!「ISO29991」取得という選択

mm投稿者:松村 愛

ISO29991

日本語学校では、質の確保が求められている(※以前のブログ参考)昨今ですが、では、どのようにして質を向上させていけばよいのか?

自己点検だけでは偏りがあったり、「本当にこれでいいのか?」と頭を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。「ISO29991」という国際基準を満たしている認証を取得することで、質が保たれているという証明を測ることができます「ISO29991」は義務ではなく、アピールポイントとしても大いに活躍してくれる、ひとつのアイディアとして紹介いたします。

「ISO29990」の存在

「ISO29991」の説明をする前に、「ISO29990」の説明を致します。「ISO29990」は学習マネジメントシステムと呼ばれており、2010年9月1日に発行されました。

これは、非公式教育・訓練分野の学習サービスおよび学習サービスを提供する事業者に対する基本的要求事項を定めた国際規格で、利用者に対して提供する学習サービスの明確化と事業者としての基盤整備を求めるものです。

非公式教育とは、職業訓練や生涯学習であったり、社内研修などが当てはまります。「組織化された教育活動で、確立された社会に認知された公式な初等、中等又は高等教育制度以外のもの」として定義されており、学校以外の教育活動が対象になります。

実は「ISO29990」は、語学学校にも当てはまっているということになるのです。

「ISO29991」の存在

「ISO29990」でも、世界基準を満たせる認証を取得することができるのですが、2014年3月15日に発行された「ISO29991」では、公式教育外の語学学習サービスを対象として、構成されている内容となっています。

公式教育や訓練以外の学習サービスを対象していた「ISO29990」から派生した形で、こちらの「語学学習サービス」に特化した内容の要求事項が定められています。また、「ISO29991」の規格分類としてはサービス規格とされ、マネジメント規格ではないという特徴がございます。

「ISO29991」を取得する意味

質的な確保が、日本の枠を超えて、世界基準で可能になる

現状では自己点検が義務になっていますが、それだけで、質が保たれているとしています。

自己点検の内容は、
「教育の理念・目標、学校運営、教育活動、学修成果、生徒支援、教育環境、入学者の募集、財務、法令遵守、地域貢献・社会貢献」

以上の10項目となっています。

学校によって内容もことなれば、点検方法も変わってきますが、具体的な数値であったり、目標が抽象的であると、留学生や、法務省等のアピールとしては弱いのも事実となります。

日本ではこれから、質の確保をするために動き出していますが、世界基準を取得してしまえば、留学生も安心して学校生活を送ることができるという良好な関係を生むこともできます。

具体的に、質が確保されているという証明になる

質は向上させたいのだが、どうやってやればいい?と頭を抱えている学校さまにも、この「ISO29991」の取得を目指すことにとって、自動的に質の向上に向かう道しるべを与えてくれます。

大切なことは、この認証を所得したとしても、常に質を向上させるという取り組みは教育機関なので、行わなければならないという義務は発生します。

「ISO29991」を取得する前も、した後にも、更なる質の向上を目指す手立てとなってくれます。

日本語学校経営について、考えさせられる、きっかけにもなる

「ISO29991」では語学学習のニーズを明確にし、語学学習のサービスを設計から始まり、講師や語学学習教材の利用可能性であったり、学習環境についてや、アセスメント、評価、サービスの販売促進、広報宣伝、入学した学習者や、スポンサーのための語学学習サービスに関する情報、授業料などの請求等々が、要求事項として構成されているいます。

現在の語学学校の経営から、カリキュラム、教材、教員の質について評価認定するものさしとして、大いに利用することができます。

世界から見て、我々の日本語学校の座標を測ることができるので、学校様で認識することによって、問題点も明らかになってきます。
問題が見えたらどのように改善すればよいのかを、考えていくことそこが質の向上となるのです。

まとめ

ISO29991

現状の方法である“自己点検”は、もちろんずっと定期的に行わなければならない義務となります。この自己点検は、ホームページなどで公表しなければならない、というところまで義務となっているので、しっかりと、学校様の方で行う必要があります。定例ミーティングと自己点検を兼ねて行ったりなど、時間がないなかで工夫も必要となってきます。

日本の場合には、この自己点検を見て評価することができますが、世界から来る留学生にとっては、「ISO29991」を一目見て、質が保証されているということで、安心して留学することができます。

また、質を向上させるためには、勉学という目的意識を持った留学生の確保が必要になるので、こういった留学生の確保にもプラスに働いてくれます。

「ISO29991」だけではなく、学習マネジメントシステムの評価認識することができる「ISO29990」の両方を取得することも、日本語学校にとっては、大きなアピールポイントとして働いてくれます。

ひとつのアイディアですが、確実に日本語学校にとって必要な要素となり、プラスに働いてくれる活動になるのは間違いないと、思われます。

参考

[※1]ISO 29990とは
http://www.jamotec.co.jp/iso29990/index.html

[※2]ISO 29991
http://jamote.jp/iso29991/index.html

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