日本語学校設立"応援"ブログ

日本語学校 文科省のヒアリング(面接)のポイント①

mm投稿者:井上 駿佑

日本語学校 文科省のヒアリング(面接)のポイント

こんにちは。井上 駿佑です。
さて、今回と次回の2回で日本語学校設立における最大の山場である、文科省主催のヒアリング注意点について、お伝えしたいと思います。

さて、まずはヒアリングとは何ぞや??の復習から始めます。

文科省のヒアリングとは??

日本語学校設立の過程にある、文科省主催の面接です。
日本語学校側からは設置代表者もしくは経営担当役員と校長及び主任教員が出席し、面接官は大学教授や既に開校している日本語学校の設置代表者や校長、主任教員等が担当します。

設立の目的やカリキュラム、教授方法、学校の管理運営体制等について、2時間程度の時間枠で面接が行われます。ただ、書類を作成して出せばよいという安易な考えでは、日本語学校は開校できません。

このヒアリングでで、合否が決まるまる、日本語学校設立の最大の山場です。

さて、ヒアリングについての復習が終わったところで、いよいよヒアリングにおける重要なポイントについてお伝えしていきます。

ポイント1)日本語学校設立の趣旨、経緯、理念について

何故、“日本語学校を設立しようと思ったのか”、“その経緯は”、“教育の理念は”、等々をヒアリングの冒頭に問われることが多いです。ということは文科省が1番気にしている、重視している点であるということがわかります。

ここで気を付けなければならないのが、ヒアリングに参加する設置代表者(もしくは経営担当役員)と校長、主任教員の認識のすり合わせです。

ヒアリングに参加する方々は、学校運営において要となる責任者ですので、皆が学校の運営方針や理念を理解していないといけません。その中でも特に“理念”は日本語学校の根幹であり、カリキュラムや教材の選択、教員の採用等、全ての要素の判断基準となるものです。

例えば、IT人材の育成を理念とする学校を作ろうと思っているのに、カリキュラムにITに係る内容が全く入っていない、教員の中にITに関する授業を行える人材がいない、では理念の実現は到底できません。

理念があってはじめて、全てが決まっていく、本当に大事なポイントです。

そこで、面接官は、各責任者にこれらを問いますが、意外と、どの学校も、『趣旨、経緯、理念』についての、骨幹部分のすり合わせが出来ておらず、みな各々違う趣旨や理念を語ってしまうという事例が良くあります。

そうなると、責任を持って同じ方向で学校運営を行う体制がとれていない、と判断され、準備不足とのことで開校許可が下りません。

ポイント2)カリキュラムの到達目標について

“そのカリキュラムの実現は本当に可能か、スケジュール的に無理はないのか、可能であるならば、その根拠は、”等の質問も必ず出てきます。

例えば、入学時N5相当のベトナム等の非漢字圏の生徒さんを2年間でN1取得させます!というカリキュラムを組み、提出したとします。日本語教育のプロではない私から見ると、実現困難でないだろうかと感じますが、先生の経験上、達成が可能であるならば、根拠・先生の実績を交え、面接官にそれを証明し、納得してもらう必要があります。

当然、面接官も、カリキュラムに無理があると判断すれば、ある程度の結論が出るまで、突き詰めた質問を行いますので、面接官が納得する根拠、実績をお伝えできるように準備をする必要があります。

余談ですが、面接官は大学教授や日本語学校の校長、主任教員等なので、ご自身の日本語教育に関する考え方をお持ちです。

上記のように、カリキュラムの達成可能性等を面接官に伝えると、「それは難しいのではないか、計画をこのように変更した方が良い。」等のアドバイスを含めた指摘を受けることもあります。

当然、ご自身の実績、根拠を証明することも非常に大事なのですが、面接官が好意的に行う指摘については寛容的に受け入れ、それを生かしていくこともまた、大事なのではないかと思います。

次回はヒアリングのポイントの2回目です。

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