外国人との円滑な共生社会を実現するための「やさしい日本語」ガイドライン
日本では、外国人の人口が年々増加傾向にあるにも関わらず、受け入れる体制がまだまだ整っていないというのが現状です。
整えるのにも、どこから手を付けるべきか、多くの方の協力、連携が必要で、課題が多くあります。
その中でも、いちばんの問題は日本語による「意思疎通がうまくいかないこと」ではないかと思います。
特に、世界的に見ても日本語は難しい言語とされているので、日本人同士でも、主語がなかったりして勘違いを起こすことは多いと思います。
この難しい日本語を使ったやり取りを、外国人にも求めるのは、ハードルが高いことは容易に想像できます。
この意思疎通の部分で、出入国在留管理庁と文化庁が、日本に住む外国人に対して「やさしい日本語」を使ってやり取りをすること、正しく認識してもらうための「やさしい日本語」ガイドラインを作ってくれました(令和2年8月28日)。
使用用途としては、
日本に住む外国人に情報を伝えたいとき、
多言語で翻訳・通訳するとき、
特に書き言葉に焦点を当てているので、外国人に向けて書面でお知らせしたいとき など
外国人に向けた日本語を、伝わりやすく「やさしい日本語」に変換する際に有効活用することができます。
外国人と関わるすべての方に対して、この「やさしい日本語」を知っていると、お互いのストレスも軽減されるのではと思います。
日本に住んでいるのだから、「日本語で話すべき」「マナーがなっていない」など、文化の違いによる、差別的行為が、本人はそんなつもりはなくても、外国人との壁をつくってしまうきっかけにもなります。
労働力確保のために外国人を受け入れなければならないのですが、まだ日本社会全体が外国人を快く受け入れる体制が整っていないことに加えて、個人レベルでも少しずつ外国人を受け入れる意識、姿勢を整えていく必要があるのではないかと思います。
参照元リンク:法務省
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri15_00026.html